社長昇格が決まり、記者会見する東芝の綱川智副社長(左)。右は退任する室町正志社長=6日午後、東京都港区【拡大】
綱川氏は会見で「創業以来の厳しい状況のなか、社長職の責任の重さを痛感している。信頼回復に取り組み、この難局を乗り切りたい」と抱負を述べた。
指名委員会は外部からのトップ起用も検討したが、社内に候補を絞り込み、副社長3人を中心に人選を進めていた。
会見に同席した小林委員長は「東芝の事業領域は広い。東芝を最も知っている人材を選ぶほうがいいと判断した」と選定の経緯を述べた。
室町氏は、自らが主導したリストラの実行について「経営トップとして大きな責任を感じている」と振り返りながら、「社長、会長とともに、企業価値の向上に全力を尽くす。執行側の要請に応じて、必要があればサポートをしていく」と述べた。