鈴木修氏【拡大】
スズキの鈴木修会長は10日の2016年3月期の決算会見で、三菱自動車の軽自動車をめぐる燃費データ不正問題が他メーカーの軽販売に与える影響について「消費者は賢い(車の)選択をなされるので、あまり影響はない」と述べた。軽市場でダイハツ工業とトップを競うスズキの鈴木会長が4月20日の三菱自の不正問題の公表後、同問題に関して発言するのは初めて。
三菱自の燃費データ不正については、メーカー間の過当な低燃費競争が問題の一因になったとの指摘がある。これに対し、鈴木会長は「商品の開発、企画は、燃費だけでなく(車体の)軽量化や品質、コストも含めた全体が競争だ」と述べ、三菱自特有の問題と、くぎを刺した。
一方、三菱自の燃費不正を受け、ほかのメーカーも、国から試験の状況などの報告を求められている。