居酒屋チェーン「和民」などを展開するワタミが11日発表した2016年3月期連結決算は、売上高が17.4%減の1282億円と2年連続で減収だった。主力の居酒屋で不振が続いている。最終利益は78億円。介護事業売却による特別利益が寄与し3年ぶりに黒字になった。今後は業績回復に向けて店舗の事業転換を進める。具体的には17年3月末までに、国内の居酒屋約500店のうち約80店を、メニューや客層を絞った専門店に転換する。清水邦晃社長は記者会見し「今後は総合居酒屋だけでなく、専門居酒屋、カフェ、食堂といった多様なニーズに応えていきたい」と述べた。17年3月期は売上高が1000億円、最終利益は2億円を見込んでいる。