任天堂、映画事業に参入へ 自社キャラ使いアニメ製作

2016.5.16 17:02

 任天堂は16日、映画の製作事業に参入するため、複数の製作会社と提携に向けた交渉を進めていることを明らかにした。人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」などを題材とする方向で検討している。自社のキャラクターをさまざまな媒体に登場させ、ゲームに触れる人を増やす戦略の一環だ。

 具体的な内容は今後詰めるが、「マリオ」や「ゼルダの伝説」などに登場する人気キャラを使ったアニメ映画が有力視される。第1作は数年後の完成を目指す。

 マリオなどの映画はこれまでにもあったが製作には直接関わらず、キャラの使用料を得ていた。今後は自ら製作に乗り出すことで収益性を高めたい考えだ。関連会社が運営する「ポケットモンスター」の映画事業には既に携わっており、自社でも展開する形となる。

 任天堂はスマートフォン向けゲームの台頭などで本業のゲーム機ビジネスが苦戦している。2017年3月期の連結売上高は過去最高だった09年3月期から約7割減の5千億円を見込んでいる。

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