スズキも燃費不正…「ケチケチ戦略」裏目に 自動車業界の信頼低下避けられず (2/3ページ)

2016.5.19 06:30

会見で説明するスズキの鈴木修会長=18日午後、東京都千代田区の国交省(宮崎瑞穂撮影)
会見で説明するスズキの鈴木修会長=18日午後、東京都千代田区の国交省(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 不正問題が経営に与える影響は甚大(じんだい)だ。消費者の信頼を裏切ったことによるブランドイメージの低下は販売を直撃する。

 排ガス不正に揺れたVWの2015年の世界販売は前年比2%減と、13年ぶりに前年実績を割り込んだ。軽自動車4車種で燃費データ改竄(かいざん)問題などが発覚した三菱自は、4月の軽の国内販売が前年同月比約45%減と、ほぼ半減した。

 スズキは不正な燃費測定が業績に与える影響について「現時点ではない」としている。不正の対象車の燃費値は適正な測定値と変わらないとしているため、保有者へのガソリン代の差額分などの補償が発生せず、新車販売も続けられるとみているためだ。

 ただ、不正問題が引き金となり消費者離れが進めば販売への影響は避けられない。

報道を受けて投資家に業績不安が広がり、スズキの株価は急落

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