関西電力子会社の関電システムソリューションズ(大阪市)は18日、新電力向けに開発した顧客管理システムをKDDIの「auでんき」向けに納入したと発表した。
電力小売り全面自由化で、親会社の関電と競争するライバルに塩を送る形になるが、システム販売の面で収益を上げることを目指す。
関電システムソリューションズは、NECや伊藤忠商事のシステム子会社とも連携し、関西だけでなく全国に販路を広げる。関電のシステムを長年担ってきたノウハウを生かし、年10件程度の受注を目指す。
納入したシステムは、顧客管理や料金計算ができる。全面自由化が始まった4月から本格的に運用を始め、KDDIを含め4社が利用している。
関電システムソリューションズは将来的に関電向け以外の売上高を現在の約3割から5割程度にまで高める考えだ。