【遊技産業の視点 Weekly View】「ちょいパチ」が意味するもの (2/2ページ)

2016.5.21 05:00

 ぱちんこは出玉に応じた賞品交換ができるため、娯楽の範囲を逸脱しないように求められている産業だ。風営法は著しく射幸心をそそるおそれのある遊技機の設置を許容していないし、一時の娯楽の範囲を逸脱すれば刑法の賭博の罪にも該当するかもしれない。その意味では、ぱちんこは常にギャンブル性を抑制していくことが義務なのだ。

 遊パチは、警察庁の強い指導ともいえる要請に基づいて始まったキャンペーンだが、ちょいパチはどちらかといえば業界側が積極的に推進しようとしているものである。従来、規制の網をうまくすり抜けてギャンブル性の高い遊技機を開発してきたぱちんこ業界は、まさに自らの手によってギャンブル性の抑制に向かおうとしている。

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【プロフィル】POKKA吉田

 ぽっか・よしだ 本名・岡崎徹。1971年生まれ。神戸大学経済学部中退。著書に「パチンコが本当になくなる日」(扶桑社新書)など。2016年2月より本名の岡崎徹としてぱちんこ業界紙「シークエンス」発行人編集長。

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