総合防災システムメーカーのヤマトプロテック(東京都港区)は、保守物件の消防点検情報を一元管理できる新システム「MMS」を開発、サービスを開始した。
新システムでは建物・施設の保守点検管理者の業務を軽減し、本来のコア業務へ注力できるようにすることを目的としている。具体的には、インターネットを通じて管理している物件を一覧で表示。各建物・施設の点検時期と状態が一目で確認でき、点検の実施漏れによるコンプライアンス(法令順守)違反の予防につなげていくことが可能だ。
また、各建物と施設の作業報告書や点検時の写真、建物の図面などのデータをMMSを通じ一元管理できるため、紙媒体の資料を探していた時間を削減、ペーパーレス化も実現する。
システムにはヤマトプロテックが保守点検している建物・施設が自動で表示されるようになっており、顧客によるデータ登録は不要。また、インターネットが接続する環境であれば、どこでも使用できる。
同社は家庭用から大型、特殊な消火器をはじめ、ビルに設置されている消火・火災警報システム、避難誘導装置などを製造・販売している。2015年12月期の売上高は、242億3000万円。