改装後の三越日本橋本店の本館1階のイメージ(三越伊勢丹ホールディングス提供)【拡大】
三越伊勢丹ホールディングスは23日、2016年10月から順次始める三越日本橋本店(東京都中央区)の改装計画を発表した。主力の衣料品の販売を縮小する代わりに、アートや趣味に関連する商品を拡充し、従来の百貨店と異なる基軸を打ち出す。総投資額は約200億円で、20年春のグランドオープンを目指す。
同日の会見で中陽次本店長は「再開発で多様な街となってきた日本橋に合った新しいタイプの百貨店にしたい」と話した。まず第1期として、本館の1~3階と、新館1、2階を120億円かけて改装する。20年東京五輪の新国立競技場の設計を手掛ける建築家の隈研吾氏がデザインを担当する。
また、20日の国の文化財審議会の答申で、同店が重要文化財の指定を受ける見通しとなったため、改装に当たっては外観や本館の中央ホールの吹き抜けなどの特徴は残すとしている。