トヨタ、マレーシアに乗用車新工場 アジアで安定した収益確立

2016.5.26 05:00

記者会見するトヨタ自動車の高見達朗常務役員(中央)ら=25日、クアラルンプール(共同)

記者会見するトヨタ自動車の高見達朗常務役員(中央)ら=25日、クアラルンプール(共同)【拡大】

 トヨタ自動車は25日、マレーシアに新工場を設立し、既存の工場で手掛けている乗用車と商用車のうち、乗用車は新工場に切り替えて生産を拡大すると発表した。販売増が続く北米への依存度が高まっており、成長が見込めるアジアを強化することで安定した収益基盤の確立を目指す。

 トヨタグループの2015年度の世界販売は北米が好調で、中国も前年度比14.9%増の118万6000台と大きく伸びた。新興国の一部が落ち込み、アジア全体では減少したものの、16年度は増加に転じる見通しだ。

 トヨタは17年に中国・広州で、18年には天津でそれぞれ車の新生産ラインを稼働させる計画で、アジアでの生産増強を進める。

 マレーシア国内の15年の販売台数は約66万7000台。東南アジアではインドネシアやタイに次ぐ市場で、小型車の人気が高い。マレーシアの合弁会社の幹部は25日に記者会見し、新工場設立について「(同国の市場は)長期的には緩やかに成長するとみており、需要増に対応する」と説明した。

 ダイハツ工業やマツダ、ホンダもこれまでに、マレーシアで自動車工場の新増設に取り組んできた。トヨタグループで小型車を担うダイハツは、今夏に新エンジン工場も立ち上げる予定。トヨタはダイハツを完全子会社化し、小型車の強化につなげる方針だ。

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