農水省、バター6000トンを追加輸入 年末に向けて流通量不足の恐れ

2016.6.1 05:00

 農林水産省は31日、バターの需要が高まる年末に向けて流通量が不足する恐れがあるとして、既に決めている2016年度の輸入量7000トンに加え、追加で6000トンを輸入すると発表した。追加輸入は3年連続。熊本地震で乳業工場の操業が停止した影響を受け、練乳500トンも輸入する。

 生乳生産者などでつくる業界団体Jミルクが31日に公表した16年度の需給見通しによると、バターの需要量は7万5500トンに対し、国内生産と当初輸入量は計7万1000トンにとどまる。

 農水省は在庫量も踏まえ、不足を穴埋めする追加量を算定した。

 熊本地震では家庭用の練乳のシェアが高い熊本市内の工場が一時操業を停止した。農水省はこの間の生産量に相当する分を輸入する。また脱脂粉乳は16年度の輸入量2000トンに加え2000トンを追加輸入する。

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