人の作業を補完する“協働ロボット”を活用する動きが広がっている。東京ビッグサイト(東京都江東区)で7日開幕した「FOOMA JAPAN2016(国際食品工業展)」では、協働ロボットの展示が目立った。
川崎重工業は安全柵を設けずに、作業者の隣に設置できる双腕ロボット「デュアロ」を展示した。具材の箱詰めなどの作業を行う。ロボットビジネスセンター国内営業2部の山岡保浩部長は「3交代制の工場などでの導入が増えてきた」と話す。人手の確保が難しい深夜帯の作業にデュアロを導入するなどの事例が多いという。
一方、ファナックは35キロの重量物を運搬する協働ロボット「CR-35iA」を展示した。人工知能(AI)で人の動きを検知し、接触するとすぐ停止する。自動車業界で受注が好調だという。