JR東海が建設しているリニア中央新幹線で、運行中の事故や火災に備えるため名古屋市に設ける「名城非常口」の工事が6日、始まった。都市部でのリニア非常口の工事は初めて。
工事は大林組などの共同企業体(JV)が請け負っている。名城非常口は直径約40メートル、深さ約90メートルで、名古屋市の官庁街にある国有地につくる。この日は現場の周りにフェンスが建てられ、重機や機材を搬入した。地質調査などを経て、今秋から本格的な土木工事を行う予定。非常口はリニアが通る地下トンネルの工事にも利用する。
JR東海は東京都や神奈川県を含め都市部に計13カ所の非常口をつくる計画で、東京都品川区の工事は清水建設などのJVと既に契約している。