大手電力会社10社のうち東京電力や中部電力など7社が、8月の家庭向け電気料金を7月よりも値下げする見通しであることが20日、分かった。燃料の液化天然ガス(LNG)の価格が下落したため。都市ガス大手4社も、全社がガス料金を値下げする見込みだ。
電気料金の下げ幅を標準的な家庭でみると、中部電が159円、東電が107円、東北電力が79円。関西電力と九州電力はそれぞれ57円、四国電力は12円となる見通しだ。中国電力は、8月分から標準的な家庭の電気使用量を、従来の300キロワット時から260キロワット時に引き下げる。下げた後の使用量で比較すると、31円の値下げとなる。
原燃料費の変動に応じて毎月の料金を見直す「原燃料費調整制度」に基づく。原油価格の上昇で、北海道電力は31円、沖縄電力は23円、北陸電力は6円、それぞれ値上げとなる見通し。
大阪ガスは127円、東京ガスは123円、東邦ガスは119円、西部ガスは87円、それぞれ値下がりする見込みだ。