23日の東京株式市場で、シャープの株価が一時、前日終値比11円(8.8%)高の136円まで大幅上昇した。終値は8円(6.4%)高の133円。シャープを傘下に収める鴻海精密工業が22日、シャープの人員を7000人規模で削減する可能性を明らかにし、経営効率化が進むとの期待が広がった。
シャープは23日、大阪市で株主総会を開き、鴻海の傘下に入る議案が賛成多数で承認された。在阪の証券アナリストは「市場全体の売買が低調気味な中、短期的な好材料と見込まれシャープ株が物色された」と指摘した。ただシャープは人材流出や液晶事業の不振といった問題を抱えており「中長期的な株価動向は依然として不透明だ」とも話した。