
昨年8月に開かれた青森ねぶた祭の様子【拡大】
東北6県を代表する6つの祭りが11月に東京で一堂に集まって開催する方向で最終調整していることが27日、分かった。東北の魅力を訴えて観光客を呼び込み、東日本大震災からの復興につなげたい考え。超高層複合ビル「虎ノ門ヒルズ森タワー」周辺の再開発地区で実施することを検討している。
催されるのは、青森ねぶた祭、盛岡さんさ踊り、仙台七夕まつり、秋田竿灯(かんとう)まつり、山形花笠まつり、福島わらじまつりの6つになる見込み。東北ではこれら6つの祭りが集まる「東北六魂祭」が2011年から毎年実施されてきた。
六魂祭は東日本大震災の犠牲者の鎮魂や復興を願い、仙台市を皮切りに、盛岡市、福島市、山形市、秋田市の順に開かれ、今月25、26日の青森市で一巡した。
東北の県庁所在地6市などでつくる実行委員会は27日、現在の形式での六魂祭は今年で終了すると正式に発表した。地元の財政負担を抑えるため規模縮小を検討した上で、震災の風化防止に向けて6つの祭りが連携した後継イベントを開催する方向だ。