JR九州は4日、熊本地震の影響で減らしていた九州新幹線の運行本数を通常に戻した。博多(福岡市)-鹿児島中央(鹿児島市)で一時1日当たり上下線計114本にしていた本数が125本となる。4日以降も熊本(熊本市)-新八代(熊本県八代市)は徐行運転を続けるため、所要時間は通常より数分長くかかる。
熊本駅では通常運行に戻ったことを祝い、熊本県のPRキャラクター「くまモン」が、乗客の出迎えや見送りをするイベントが開かれた。親戚を訪ねてきたという京都市の滝川正子さん(65)はホームでくまモンに歓迎され「かわいい」と声を弾ませた。「本数も元通りで、アクセスも良くなりうれしい」と話した。
九州新幹線は4月14日夜に発生した熊本地震の「前震」で回送列車が脱線し、全線が一時不通となった。一部区間で順次再開し4月27日に全線が復旧したものの、本数を減らしていた。所要時間が元に戻るのは来年3月ごろの見通し。