日銀が4日発表した6月のマネタリーベース(資金供給残高)によると、世の中に出回るお金と金融機関が日銀に預ける当座預金の合計は6月末時点で前年同月比24.3%増の403兆9372億円となり、7カ月連続で過去最高を更新した。月末時点で400兆円を超えたのは初めて。
内訳は、当座預金の残高が、32.0%増の303兆2784億円。紙幣は6.0%増の95兆9876億円、貨幣は1.0%増の4兆6712億円だった。
日銀は2%の物価上昇目標を早期に達成するため、マネタリーベースを年約80兆円ずつ増やす大規模な金融緩和を実施している。マネタリーベースはこのところ、前年比で2割超のペースで増加している。