【インタビュー】生命保険協会 高齢者対応強化、マイナンバー活用を提言 (1/2ページ)

2016.7.16 05:00


【拡大】

 □生命保険協会会長・根岸秋男さん(57)

 --生命保険協会の会長に就任した。抱負は

 「高齢者対応に力を入れたい。独居、施設入居者の増加で、安否や所在の把握が困難になる懸念がある。保険金を請求したくてもできないケースや、家族が請求をし忘れることもある。能動的にできる態勢を今まで以上に整えたい。熊本地震の発生で改めて必要性を実感した」

 --具体的な対応をどう考えている

 「1月からマイナンバー制度の運用が始まったが、利用範囲の拡大を検討する指針が出ている。マイナンバーを活用すれば保険金、給付金を正確かつ迅速に支払うことが可能になる。当社が特にそうだったと反省しているが、保険金不払い問題で迷惑をかけた業界なので早期実現に向けて提言したい」

 --日銀の金融政策で低金利が続く。主に日本国債で運用してきた生保業界は運用の多様化を求められている

 「生命保険は、契約期間が30年など長期にわたるため、ただちに影響は受けないが、運用の多様化を含め、いかに知恵を出せるかが問われている。環境変化にどう適応するかが重要だ」

 --英国の欧州連合(EU)離脱決定による影響は

 「英国で免許を受けて保険事業をやっている国内生保はない。ただ、英国、EUの国際競争力が低下すれば世界の景気に下押し圧力になる。足元、金融市場がリスクオフ(回避)になっていることによる影響は受けている。今後も市場の動きを注視していきたい」

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。