攻めの海外M&A、増勢か 国内「飽和」、成長力求める ソフトバンクの英アーム買収 (2/2ページ)

 年明け以降に進んだ円高も、円換算したときのM&A金額が抑えられるという点では買収に追い風となる。円相場は、1ドル=99円台をつける急騰はおさまったが、足元では前年同期比で20円近くも円高だ。

 一方、日本企業の技術力やブランド力に注目した海外企業による日本企業のM&Aも増加傾向にある。藤戸氏は「日本企業と海外企業の間では今後、双方向でM&Aが加速していくだろう。1つの国だけをみて企業を評価する時代はもう終わった」と話している。