
IWC2016の授賞式で「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した大橋健一氏を紹介する会場内のディスプレー=7日、ロンドン【拡大】
□平出淑恵(酒サムライコーディネーター)
世界最大級のワイン審査会インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)の2016年授賞式が7日、ロンドンで開かれ、席上、世界最難関のワイン資格「マスター・オブ・ワイン(MW)」を持つ大橋健一氏が「パーソナリティ・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。
この個人表彰は、IWCが1年間で顕著な功績のあった人物をたたえて贈る。毎年表彰されるわけではなく、2006年に著名なフランスの醸造コンサルタントのミシェル・ロラン氏、10年は同年の世界最優秀ソムリエに選ばれた英国のジェラール・バッセ氏、12年はフランス・ロワール地方在住のブロガー、ジム・バッド氏、そして15年には、英BBCの番組「トゥーズ・フード&ドリンク」の共同ホストを務めるIWCのパネル・チェアマン、ジョー・ワドサック氏が受賞するなど、広くワイン産業界全般から選ばれている。
大橋氏は07年、IWCにSAKE部門が設立されたときから、10年目を迎えた今年までSAKE部門の審査最高責任者「SAKEチェアマン」として、この部門を支えてきた。
この功績に加え、昨年はMWに合格。MWの有資格者は、これまで全世界で340人、アジア人は5人、日本在住では大橋氏唯一人だ。MW合格の祝賀会では国税庁長官が「大橋氏は酒類業界の至宝」と称賛した。
今回は「ワインキャピタル」と言われるロンドンでの世界最大規模のワイン審査会の運営団体から、功績が認められたことになる。
受賞後のスピーチで「大橋という名前のように、日本と世界の懸け橋になりたい」と語った大橋氏が壇上から降りてくると、会場のあちこちから、多くの人が駆け寄ってきて、肩を抱いたり、握手を求めたりと祝福されていた。