マック、ポケモンで業績回復狙う「立ち寄るきっかけに」 席の占拠など懸念も (1/2ページ)

マクドナルド店内にもポケモンGOのキャラクターは現われ、ゲームを楽しむ子供たちの姿がみられた=22日午後、東京都大田区
マクドナルド店内にもポケモンGOのキャラクターは現われ、ゲームを楽しむ子供たちの姿がみられた=22日午後、東京都大田区【拡大】

 任天堂などが開発したスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」の国内配信で提携した日本マクドナルドは、国内全2900店で連携したサービスを提供することによって店舗の集客増につなげる狙いだ。

 マクドナルドは、2014年7月の使用期限切れ鶏肉問題と15年1月の異物混入問題の発覚が響き、既存店来客数は15年12月まで32カ月連続で前年割れと低迷。今年になってから6カ月連続でプラスに転じたものの、「回復は道半ば」(外食アナリスト)だ。今回の提携がマクドナルドの集客増と業績回復につながれば、他の外食チェーンや流通各社などにも提携の動きが広がりそうだ。

 「配信を待っていた。思った通り面白いので、マクドナルドに来る機会も増えそう」。22日午後、東京都大田区の「マクドナルド1号線池上店」の店内で、友人と2人でポケモンGOをプレーしていた同区の中学2年の男子生徒(14)はこう話した。

 マクドナルドの店舗で提供されるサービスは他のプレーヤーと利用者同士が対戦できる「ジム」が約400店、ゲームを進める上で必要なアイテムを手に入れる「ポケストップ」が約2500店。同じ店舗で「ジム」と「ポケストップ」の両機能を楽しめないため、利用者はそれぞれの店舗が「ジム」なのか「ポケストップ」なのかを確認する必要がある。

「店舗に立ち寄るきっかけにしてもらえれば」(マクドナルド広報)