ポケモンGO、位置情報やARでゲームに新潮流 「広く浅い」課金も革新的 (2/3ページ)

ポケモンGOが日本配信。浅草寺の雷門前にもポケモンが出現=22日、東京都台東区
ポケモンGOが日本配信。浅草寺の雷門前にもポケモンが出現=22日、東京都台東区【拡大】

 位置情報を使ったゲームはこれまでもあったが、米グーグル出身のハンケCEOは宇宙から見た地球の姿が細部まで見える「グーグルアース」の開発に携わっただけに、その活用を一段と進めた。これらのスマホならではの機能をフル活用したことがヒットにつながったようだ。

 スマホ向けゲームは急速に普及が進み、国内市場規模は既にゲーム専用機の数倍になっているが、日本発のゲームが全世界でヒットしたことはなかった。ポケモンGOのアプリを開発したのは米社だが、任天堂や同社が出資するポケモン(東京)も大きな役割を果たした。

 スマホゲームの多くは無料で始められるが、“くじ引き”のように、ランダムでアイテム(道具)が当たる「ガチャ」で課金するのが主流だ。しかし、これでは少数の人による多額の課金に頼ることになり、「射幸心を煽(あお)る」という批判も根強い。ポケモンGOはアイテムを少額で販売するという方式で、こうした手法とは一線を画している。

「多くの人から少しずつ得るという課金手法も新しい。スマホのゲームの潮流が変わる可能性がある」