国内航空券販売でブランド力向上 エボラブルアジア・吉村英毅社長 (2/2ページ)


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 --ITオフショア開発事業も好調だ

 「ベトナムのハノイ、ホーチミン、ダナンで約500人を雇用している。東南アジアでは日系で業界最大規模となっている。日本の2~4割の給与水準の労働力を活用してコスト削減を図る。日本のシステム開発市場規模は10兆円とされるが、オフショア比率は1%の1000億円にすぎない。米国では10%以上なので、日本も1兆円以上に拡大する余地があるとみている」

 --民泊ビジネスにも参入した

 「民泊の規制緩和による今後の市場拡大を見込み、事業者に対して旅行商品を販売するサイトを運営している。また多言語予約受付も開始した。これから業務提携を加速させてオンライン旅行事業の取扱高を、現在の200億円から20年までに1000億円に成長させたい」(佐竹一秀)

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【プロフィル】吉村英毅

 よしむら・ひでき 東大経卒。2003年Valcomを起業。07年5月に旅キャピタル(現・エボラブルアジア)を設立し、現職。34歳。大阪府出身。

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【会社概要】エボラブルアジア

 ▽本社=東京都港区芝3-5-5 芝公園ビル6階

 ▽設立=2007年5月

 ▽資本金=10億1813万円(払込資本18億4126万円)

 ▽従業員=552人(16年4月末時点)

 ▽売上高=27億5400万円(15年9月期)

 ▽事業内容=オンライン旅行販売、訪日旅行販売、ITオフショア開発