
木村康会長(JXホールディングス会長)【拡大】
石油連盟の木村康会長(JXホールディングス会長)は28日の定例会見で、出光興産の創業家が昭和シェル石油との合併計画に反対している問題について「石油需要が減少する中、合理化を進めないと業界全体が社会に認められなくなる」と述べ、両社の合併が予定通り進むことに期待を寄せた。木村会長が会見でこの問題について言及したのは初めて。
木村会長が会長を務める最大手のJXホールディングスも東燃ゼネラル石油との経営統合を決め、来年4月の統合を目指して準備を進めている。少子高齢化やエコカーの普及でガソリン需要の減少が続く中、業界再編は避けられないとの見方が多勢だ。
木村会長は統合について「安定的な収益基盤をつくり、次の成長につなげるために必要。大局的に判断し各社は動いている」と重ねて強調した。