大阪ガスは28日、4月に参入した家庭向け電力販売事業の6月までの営業損益が赤字だったと明らかにした。システムの導入や販売促進費用など初期投資が響いた。2017年度の黒字転換を目指す。6月末時点での契約件数は約13万5000件。卸売りを含めた電力販売事業全体では6億円の営業赤字(前年同期は44億円の黒字)だった。16年4~6月期連結決算は、売上高が前年同期比19.1%減の2763億円、最終利益は48.4%減の269億円だった。気温が高く推移したことで家庭向けガスの販売量が減った。原料の輸入価格の下落を販売価格に反映させる際の時間差で生じる利益が大幅に減ったことも響いた。