旭硝子は1日、自動車用ガラスの新工場をモロッコに建設すると発表した。同国のガラスメーカー、インデュベール(カサブランカ市)と合弁会社を設立し、2019年に商業生産を始めることで基本合意した。
欧州向けの生産拠点として自動車産業の集積が進んでいるのに対応するのが狙いで、旭硝子がアフリカで生産するのは初めて。
年内にも設立する合弁会社には、旭硝子が大半を出資する方向で交渉している。新工場は自動車110万台分の年間生産能力を持ち、投資額は数十億円になる見通し。
同社は、昨年秋にメキシコでも自動車用ガラスの生産を始めている。
また、新興国ではブラジルでも建築用の新工場を18年中に稼働させる計画で、相次ぐ投資により世界トップの地位を固める。
一方、この日は16年6月中間連結決算も発表。売上高は円高などで前年同期比5.1%減の6249億円に終わったが、営業利益は欧米の建築用が好調だったことなどから、16.5%増の398億円と上期として2期連続の増益を達成した。