
記者会見する出光興産創業家の代理人を務める浜田卓二郎弁護士=3日、東京都港区【拡大】
創業家側は7月22日以降、3日までの間に市場で昭シェル株を買い付けたという。昭介氏の個人資産で取得した。経営側の判断次第では追加取得を行う。出光側の持ち株比率が3分の1を上回らないようロイヤル・ダッチ・シェルからの取得株を減らすなど経営側の対抗策を阻止するため、取得状況は公表しない考えだ。
創業家の代理人を務める浜田卓二郎弁護士は会見で、昭介氏の昭シェル株取得について、「(合併計画に反対する)決意の固さを伝えるとともに、経営のあり方を考えてやむを得ずの結果だ。早期に(合併撤回を)決断してほしい」と述べ、経営側が昭シェル株取得の取りやめを公表するまで、経営側と協議しない方針を明らかにした。
昭介氏は会見に出席しなかったが「異なった経歴で働く人々の面倒を見ていくことに、非常に危惧の念を抱く」とのコメントを出し、改めて合併に反対する考えを示した。