
床拭きロボット掃除機「ブラーバジェット240」を披露する米アイロボットのコリン・アングルCEO=4日、東京都渋谷区【拡大】
米アイロボットは4日、床拭きロボット掃除機の新製品「ブラーバ ジェット240」を26日に日本国内で発売すると発表した。センサー技術を活用した独自のナビゲーションシステムで室内の家具の位置などを正確に把握し、部屋の隅々を自由に移動。人間が雑巾などを使って行うのが一般的な床拭き掃除の負担を解消し、成長が見込めるロボット掃除機市場の開拓を目指す。
最大15畳(約25平方メートル)のスペースの掃除が可能。幅17.8センチ、奥行き17センチ、高さ8.4センチのコンパクトなボディーで小回りが利き、家具の隙間や狭いスペースに入ることができる。
専用のクリーニングパッドを装着すると、床の汚れに応じて水拭き、から拭きのモードを自動的に選択。水拭きは、ジェットスプレーで水を吹きつけ、クリーニングヘッドを細かく振動させて汚れをこすり落とす仕組みだ。パッドは最大50回洗濯して繰り返し使える。また、専用アプリ(応用ソフト)を通じてスマートフォンで操作できる。
本体価格(税別)は公式ストアで2万9880円。髪の毛やほこりを吸い取るロボット掃除機シリーズ「ルンバ」の新製品「ルンバ960」(8万9880円)も同時発売、価格の安い「ルンバ680」(4万9880円)も9月16日に発売される。
アイロボットの家庭用ロボット掃除機の全世界の販売台数はすでに1500万台を突破。来日会見したコリン・アングル最高経営責任者(CEO)兼共同創設者は、ロボットとさまざまな機器がインターネットを通じて連携し、住民の生活をサポートする「スマートホーム」の構想を示し、「一般消費者向け市場を牽引(けんいん)し、世界にスマートホームを提供したい」と述べた。