4日の東京株式市場で、合併計画が大揺れとなっている出光興産と昭和シェル石油の株価が急落した。終値は出光が前日比153円(7.71%)安の1831円、昭和シェルが65円(6.92%)安の874円だった。市場では「国内で石油需要の低迷が続きそうなのに、経営効率化を目指す合併交渉は破談の危機に直面した」(大手証券)との声が聞かれた。出光の創業者長男の出光昭介名誉会長が合併阻止のため、昭和シェル株式の約0.1%に当たる40万株を取得したことが3日、明らかになった。出光創業家側が合併計画を阻止する一環という。