
ジョンソン・エンド・ジョンソンチーフ・ダイバーシティ・オフィサー(CDO)ワンダ・ブライアント・ホープ氏【拡大】
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「無意識の偏見」に気づくことから可能性が広がる。
「人間は好奇心を持つ生き物です。自分自身に関心を向け続けることを決してやめてはいけません。自分をよく知ること、正しく知ることがとても大切です。誰もが自分をフェアな人間であると考えていますが、行動や判断は意識されない偏見に左右されています。自分に対する過小評価も同じです。それは文化的要因にかかわらず共通して起きています。こういうことも含めて自分を正しく知ることから自分を変えることができ、他者に対する視線や考え方も変わり、組織をより良いものにしていくことができるのです」
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□Kカンファレンスに参加したWLIメンバーの40代女性社員
■思い込みが成長の壁をつくる
「誰にでも『無意識の偏見』はあるという前提のもと、その気づきを毎日の仕事の場でどのように適用し、活用できるかが大切だと考えます。2013年にWLIで意識調査を行ったところ、さまざまなライフイベントで継続したキャリアを積みにくいイメージがあるとする声が多いことが分かりました。私たち一人一人の思い込みがそのイメージを形成してしまい、成長の壁をつくってしまっているのではないか、『無意識の偏見』がその要因になってしまっているのではないかという考えに至りました」