□日機装社長・甲斐敏彦さん(69)
--新コンセプトの手術用エネルギーデバイス「アクロサージ」を来年発売する
「タンパク質の熱変性を利用し、手術患部を加熱することで止血処理する器具をパワーデバイスと呼ぶ。すでに海外メーカーなどから高周波や超音波を利用した機器が発売されている。当社は今回、滋賀医科大の谷徹特任教授の開発技術を利用し、世界で初めてマイクロ波を使用するパワーデバイスを製品化した。すでに医療機器としての国内認定を取得済み。年内は複数の医療機関で実証試験を行い、来年1月にも発売したい」
--システムの概要は
「マイクロ波発振器とデバイス部から構成される。デバイスはピストル型の操作部の先端にハサミがついたタイプと、ピンセット型デバイスの2種類を用意し、いずれもケーブルで発振器と接続する。デバイスの先端は特殊な金属素材でできており、この間でマイクロ波を発振し、患部に接すると同時に組織の水分子を振動させることで加熱し、止血処理などを行う仕組みだ。ハサミ型デバイスで組織を切り裂くと同時に止血する様子は、まさに外科手術の革命と思える。執刀時間の短縮は患者負担の軽減にも役立つだろう。価格はシステム一式で350万円前後を予定している。デバイス部分は使い捨てとなる」