
出光興産の歴史と今後の予定【拡大】
出光興産は10日、昭和シェル石油との合併計画に創業家が反対している問題をめぐり、「大株主(創業家)とは出光の企業価値を高めていくという共通の目標を持っている。早急な協議再開を切に希望している」との見解を発表した。
経営側は、創業家側との協議が平行線に終わった7月以降、複数回にわたって協議再開を申し入れている。しかし、創業家側は「株取得の取り下げを公表するまで協議しない」として応じておらず、事態打開の道筋は見えない。創業家側は合併阻止に向け、両社の想定していなかったTOB(株式公開買い付け)を実施せざるを得ない対抗策を打ち出している。