
シャープ2016夏モデル新作発表会で新商品の「スマートフォンAQUOS(アクオス)」のPRを行うフリーアナウンサーの加藤綾子さん=6月2日、東京都港区(早坂洋祐撮影)【拡大】
平成12年、和服姿でブラウン管テレビを風呂敷に包み、「21世紀に持って行くもの」と液晶テレビを紹介するCMで話題を呼んだ吉永さん。液晶テレビのCMは27年にきゃりーさんに交代したが、今も冷蔵庫やエアコンなど白物家電のCMには出演している。株主に「熱烈なファンだった当時の経営トップの影響か」と問われた高橋興三社長は苦笑いを浮かべて否定しながら、「シニア世代の絶大な人気」が理由と説明した。高価格帯の家電の購入層であるシニアの支持が厚い吉永さんに、変わらぬ製品への信頼感を託しているようだ。
新聞にも広告「家族で読んでほしい」
しかし、日本の大手家電メーカーとして初めて直面する「外資買収」に、消費者心理も揺れている。シャープが4月に消費者モニター調査を行った結果、「今後も製品を購入したいと思うか」との設問に計3割が「思わない」「あまり思わない」と回答。4割が「わからない」と答えた。販売の現場には、長く使う家電だけに品質や技術、サービス、製造国などが変わるのでは…といった消費者の声も届いており、不安払拭が大きな課題として浮上した。