もう一つ重要なことが、遊技業界全体での危機感の共有だ。誤解を恐れずにいえば、過去によい経験をしてきた世代の中には、変わることを好まず、たとえ足場が悪くても従来の延長線上に未来を描こうとする人もいる。だが、われわれの世代は30年後、またそれ以降を考えながら、先を見て“変革の手”を打っていかなくてはならない。企業の将来を考えるためには、持続可能な成長をとげる産業としてのビジョンが必須であることを知っているからだ。
「変わりたくない」ではなく、“次の価値観”の共有を図り、自浄・自律を前提に、遊技産業の持つポテンシャルを遺憾なく発揮できる業界へと変わらなければならない。
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【プロフィル】里見治紀
さとみ・はるき 1979年生まれ。明治学院大学国際学部卒業。米カリフォルニア大バークレー校経営大学院修了。国際証券を経て、2004年サミー入社。05年セガ入社。12年セガサミーホールディングス取締役。グループ企業の複数の要職を兼務するなか、今年4月サミー代表取締役社長に就任。