日本鉄鋼連盟が22日発表した7月の粗鋼生産量は前年同月比0・5%増の888万6千トンとなり、4カ月連続で増加した。鉄鋼連盟は「まだ需要は弱く、実質的には横ばい程度」と分析。ただ「自動車や建築向けなどで今後回復を見込んでいる」としている。
鉄鋼業界では2020年の東京五輪に向けた建築需要の本格化や、自動車生産の回復を予想する見方が多い。一方、円高進行で輸出の先行きには不透明さが増している。鉄鋼連盟は「現在の為替水準でどれだけ輸出できるかは分からず、厳しい状況だ」としている。
鋼種別では、自動車の車体や建物の鉄筋に使われる普通鋼が1・3%増の697万3千トンとなり、2カ月連続で増えた。強度を高める処理などを施した特殊鋼は2・4%減の191万3千トンと3カ月ぶりに減少した。