新日鉄興和不動産、中規模オフィス強化 高級タイプ参戦 都心部で開発 (2/3ページ)

2017年11月完成予定の「BIZCORE神保町」の外観予想図
2017年11月完成予定の「BIZCORE神保町」の外観予想図【拡大】

 シリーズ第2弾以降のプロジェクトとしては赤坂、築地、渋谷エリアで開発が進められている。シリーズでは屋上庭園以外の部分について、基本的に同じ仕様とする計画だ。

 主なターゲットは中堅・中小企業やベンチャーなど。また、セキュリティーやBCPで高度な対策が求められる、大企業系のグループ各社のニーズも強いとみている。

 綱引き合戦加速

 新日鉄興和不動産が新たに攻勢をかける事業分野では、野村不動産の動きが顕著だ。具体的には16年から19年までに新規の15棟を計画。供給済みを含めるとシリーズ累計32棟となる。サンケイビルも年間3、4棟を目安にシリーズ展開している。

 一方、大手不動産の間では、成長力が著しいベンチャーを自社のテナントとして呼び込もうとする動きが活発化している。三井不動産は日本橋などで、起業家が集う施設を運営。ベンチャーと大企業の連携を促進するためのプログラムを提供したり、ベンチャー向けの投資ファンドを立ち上げている。

三菱地所は大手町に、海外の成長企業や国内の先端ベンチャーを誘致することで…