四国電力は22日、伊方原発3号機(愛媛県伊方町、出力89万キロワット)がフル稼働したと発表した。原子力規制委員会の最終検査を受け、問題がなければ、9月7日に現在の試験的な調整運転から通常の営業運転に移行する予定。
3号機は、新規制基準に適合し再稼働した原発として九州電力川内1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜3、4号機(福井県)に次ぎ5基目。高浜が司法判断で運転差し止め中のため、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料によるプルサーマル発電を行う国内唯一の原発。四国電によると、8月12日に再稼働し、同15日に発電と送電を始めた。その後、熱出力を徐々に上げてきた。
原子炉や発電用タービンを点検し、22日、熱出力を100%に保つ「定格熱出力一定運転」というフル稼働の状態に移行した。四国電は、営業運転の再開により、火力発電の燃料費が減るため年約250億円の収支改善を見込んでいる。
3号機は2011年4月に定期検査で停止。昨年7月、規制委の審査に合格し、同10月に伊方町長、愛媛県知事が再稼働に同意した。今年7月26日に再稼働する予定だったが、1次冷却水循環ポンプのトラブルが同17日に判明し、遅れていた。