ルネサスは10年に日立製作所、三菱電機の半導体事業を統合したルネサステクノロジとNECエレクトロニクスが経営統合して発足。円高や東日本大震災で経営危機に陥り、産業革新機構から出資を受けて大規模なリストラを断行、現在は業績が回復基調にある。
自動車部品大手カルソニックカンセイ社長などを歴任し、6月にルネサス社長に就任した呉文精氏は「M&A(企業の合併・買収)で競争力を高めたい」と述べていた。
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■ルネサスエレクトロニクスの沿革
2003年4月 日立製作所と三菱電機の半導体部門を分社・統合して「ルネサステクノロジ」を設立
10年4月 NECエレクトロニクスを存続会社にルネサステクノロジを統合し、「ルネサスエレクトロニクス」が発足
11年3月 東日本大震災で8工場が操業停止
13年9月 産業革新機構とトヨタ自動車、日産自動車などを割当先とする1500億円の第三者割当増資を実施し、産業革新機構が約70%の筆頭株主に
14年2月 半導体工場など14事業所を2子会社に再編
15年9月 資本金2283億円を100億円に減資