
静岡県のヒノキ材を使ったベンチ「VIELECK」。正五角60面体のユニークなデザインが特徴だ【拡大】
--地域材活用は進んでいるのか
「昨年は1都6県と地域材を使った製品開発で連携した。このうち石川県とは県特有の能登ヒバを使ってベンチなどを開発した。東京都では多摩ヒノキ、千葉県ではブナ科の照葉樹マテバシイを使った。この木は重くて硬いため炭や魚礁ぐらいしか使い道がなかったが、木目が美しいので壁などの内装材として利用促進していきたい」
◆デザインや工法に幅
--日本の伝統技術、デザイン性が生かされている
「20年の東京五輪・パラリンピック開催を見据えて技術力とデザインをアピールしていきたい。静岡県では『VIELECK(ヴィーレック)』というヒノキ材による正五角60面体のユニークなデザインが特徴のベンチを開発した。日本の『かまくら』をイメージしたデザインで遊び心あふれるプロダクトが生み出された。木材の変質を防ぎ、寸法の安定性を図るグレオキザール処理技術を活用することにより、デザインや工法の可能性を広げることができた」
--ビジネスの可能性は
「東京・京橋の『イトーキ東京イノベーションセンターSYNQA』には国産材をふんだんに取り入れており、使い勝手や耐久性の実証実験の場になっている。今年11月で丸4年になるが、例えば床のフローリングを土足で踏み続けるとどうなるのか、汚れたらどうやって清掃すればいいのか、その成果を顧客に提案できるようになった」