□大阪信用金庫
■助成金情報提供で融資獲得に成功
大阪信用金庫の「だいしんなんでもネット」は、会員企業の橋渡し役となって画期的な新商品の誕生も支援している。
会員企業のフタハシ技研は、物流倉庫内の設備効率化などを提案し、他社にない商品を製造販売している。その一つが「プラットホームクッション」。トラックやトレーラーが頻繁に発着する荷物積み込み場の接岸部は、車と接触して破損することが多い。そこでゴム製のプラットホームクッションをトラックとの接岸部に緩衝材として装着するのだが、フタハシ技研は原材料となるゴムの価格高騰に悩んでいた。
そうした中、フタハシ技研はだいしんなんでもネットのプロフィルページで、同業のやまつを見つけバーチャル名刺交換。両社の経験や技術力を持ち寄り、少量のゴムで耐久性に優れる商品の開発に成功。商品は非常に好評を博し、大手物流倉庫でも採用が決定したという。
その後も両社は二人三脚で商品開発を継続し、取り付けボルトの見えないプラットホームクッションを完成させた。これは取り付けボルトの影響によるゴム本体の亀裂という問題点を克服した商品で、さらに低コストで耐久性のある商品に仕上がっている。
一方、だいしん総合研究所が最近力を入れているのが情報提供サービスで、2015年度の情報発信件数は500件を超えた。その内訳は助成金情報が32件、大阪ものづくりB2B情報が276件、大阪商工会議所ビジネスマッチング情報が161件、その他ビジネスマッチング情報などが50件となっている。