
鹿児島県の三反園訓知事(右)に、川内原発の即時一時停止に応じないとする回答文書を手渡す九州電力の瓜生道明社長=5日、鹿児島県庁【拡大】
九州電力の瓜生道明社長は5日、鹿児島県庁で三反園訓知事と会い、要請を受けた川内原発(薩摩川内市)の即時一時停止に応じないとする回答文書を手渡した。10月以降の定期検査で原子炉容器の安全確認など県の要請を反映した「特別点検」を実施するとしている。三反園知事は「この回答は極めて遺憾だ」とし、再度の一時停止要請を検討するとした。
九電の瓜生社長は三反園知事との面会で「県民の不安を軽減するため、新たな対策を実施する」とし、理解を求めた。また、三反園知事が遺憾の意を表明したことに関して記者団に「厳しい言葉をいただいたと思う」と話した。
三反園知事は瓜生社長との面会後、「いったん停止して再点検を求めたにもかかわらず、それを定期検査でやるということは遺憾」と不満をあらわにした。再度の一時停止要請も含めて「さらなる安心安全について精査し要請したい」と語った。 九電は定期検査中に、使用済み核燃料の保管設備などの点検も行う。原発周辺の活断層については既に調査を尽くしているとして、これまでの検証結果を説明する一方、地震観測点を現在の19カ所から30カ所程度に増やすとした。
三反園知事は8月26日、熊本地震後、川内原発に対する県民の不安が高まっているとして、直ちに一時停止し、安全性を点検・検証するよう九電の瓜生社長に直接要請した。
川内原発は1号機が昨年8月、2号機が同10月に再稼働した。1号機は今年10月6日から、2号機は12月16日からそれぞれ定期検査に入る予定で、2カ月程度運転を停止する。