10月25日に上場するJR九州の株式を取り扱う野村証券や三菱UFJモルガン・スタンレー証券などは23日、東京都内で個人投資家向けに売り出しの手続きなどを初めて説明した。今後、30日にかけて福岡市、大分市など九州を中心に9カ所で開催される。
JR九州の青柳俊彦社長は冒頭のビデオメッセージで「引き続き安全を最優先に鉄道利用の促進を図り、また駅ビルや不動産などの事業も積極的に展開する」とあいさつ。30%程度の連結配当性向を目指すといった手厚い株主還元策も紹介した。
説明会には約80人の投資家が参加。横浜市泉区の男性(65)は「日本郵政株が(株価低迷で)塩漬けになり、JR九州では値上がり益に期待。配当や株主優待制度が充実しているので長期保有も考える」と話した。
JR九州株は、10月7~14日に投資家から購入希望を受け付け、17日に売り出し価格が決まる。上場は東京証券取引所が25日、福岡証券取引所は26日の予定。