
Bリーグ開幕前セレモニーでは、華々しい演出で、A東京と琉球の選手たちが登場した=22日、東京・国立代々木競技場【拡大】
アリーナとはスポーツに限らず、エンターテインメント施設として人々が集う場である。手本とする米バスケットボールリーグ(NBA)の試合会場は、行くといつもわくわくする。最高のパフォーマンスを味わう場がそこに確立していた。
しかし、日本ではバスケットボールにしろ、バレーボールやハンドボール、卓球などにしろ会場は体育館。スポーツは行われていても試合を「みて、感じて、楽しむ」空間はない。川淵さんはそこを変えたいのだ。スポーツとエンターテインメントとの境界を壊したいのだ。
もちろん、すぐにできるはずもない。まずはBリーグ開催を通してスポーツを楽しむ空間創造を行う。北海道から沖縄までB1からB3、45クラブが参画したBリーグから地域コミュニティーの拠点を作り、うねりを起こしていく。すでに、沖縄では1万人収容の新アリーナ建設計画が進行している。
いってしまえば新たな「アリーナ・ビジネス」の波を起こす狙いだ。その未来形が22日の“代々木”にあった。
◆世界の競技人口1位
笹川スポーツ財団などの調査では、国内での競技者登録人口はバスケットボールは約63万人でサッカーの約96万人には及ばないものの、第2位を占める。世界の競技者人口ではサッカーの約2.6億人に対し、約4.5億人と第1位の人気を誇る。
ところが、Bリーグの資料によると、国内の市場規模は約100億円で、サッカーの約1000億円の10分の1、野球の1600億円には遠く及ばない。入場者数も約140万人で、サッカー900万人、野球の2200万人ははるかかなたなのである。
長く、不毛な対立が引き起こした結果だが、潜在的な能力をいかに引き出すか。それがBリーグ隆盛に大きく関わる。