
国内外を飛び回った専務時代に、バルセロナの国際会議にて(左端が当時の味の素社の伊藤社長<現会長>、右端が横山会長)【拡大】
「ロングセラーも若い人には新製品」と考え、新たな切り口での提案を強化。伸び悩んでいた発売50年の「コンソメ」や、発売30年を超える「中華あじ」や「クック・ドゥ」が、11年に過去最高の売り上げを記録して再成長軌道に入り、利益もV字回復を果たしました。「ほんだし活用術」や「クノールスープ」の「つけパン・ひたパン」など、新しい食べ方の提案も大きな成果に。新製品も、「鍋キューブ」や「香味ペースト」「クック・ドゥきょうの大皿」などが他社にない独自の技術で新しい価値を提供し、次の柱として成長しています。「国内市場も掘って掘って掘りまくればまだ宝の山」と言い続けてきましたが、このようなお客さまに寄り添う取り組みが成果となって表れるとともに社員の顔にも自信があふれ、大きな手応えを感じました。
国内食品事業がロングセラーの復活で増益基調となり、全社を牽引(けんいん)する一方、海外事業は途上国での新市場開拓を加速しました。「味の素」が消費者に全く知られていないエジプト、バングラデシュ、トルコでは「味の素」を使った各国の家庭料理を作り、試食してもらうことから始めました。一つの市場(いちば)を開拓して、さらに次の市場へ。まさに、地をはうような現金直売の営業活動です。こうして新たな拠点はカンボジア、ラオス、そしてアフリカのコートジボワール、カメルーンなどに広げていきました。事業規模の大きなタイ、インドネシア、ベトナム、ブラジルなどの主要国では市場の深耕を進め、大規模な新工場を建設し、海外事業の収益は国内食品に肩を並べるまでに成長しました。