お歳暮　「日本らしさ」工夫　　百貨店、相次ぎ受注開始　「出陣式」も

　百貨店各社のお歳暮の注文受け付けが本格化するのを前に、三越日本橋本店（東京）で１１日、「出陣式」が開かれた。各社は日本らしさや美容と健康など、工夫を凝らした商品を取りそろえた。売れ筋は例年並みの３０００円の商品という。

　三越日本橋店では販売員ら約２０人が参加し、中陽次本店長は「日本の文化、感謝を贈って幸せになろう」と呼び掛けた。特別ゲストに熊本県ＰＲキャラクターの「くまモン」も登場し、熊本地震からの復興も応援した。

　三越伊勢丹ホールディングスは１２日からインターネットによる受け付けを開始する。東京国立博物館と企画した錦絵をモチーフにしたビールやお茶のセットを用意。熊本城で採れたハチミツなど熊本の食材を使った商品も売り出す。

　そごう・西武はネット受け付けを１２日から始める。今年は親しい人や自分用の贈り物として、美容と健康を意識した商品を充実。金沢市の老舗メーカーが作った米こうじの甘酒など、こうじを素材に使った商品を販売する。

　Ｊ．フロントリテイリングが運営する松坂屋と大丸も１２日から、高島屋は１４日からネットでの受け付けを始める。