
会見するカルロス・ゴーン日産自動車社長=20日午後、東京都港区(福島範和撮影)【拡大】
これが20年近くにわたって成果を生み出してきた、アライアンス戦略をさらに拡大するための私たちのやり方だ。もちろん、三菱自動車の課題は日産が1999年に直面したものとは異なる。例えば、三菱自動車には健全なバランスシートがある。欠けているのは、消費者からの信頼だ。
信頼回復の為に、取締役会および経営陣の強化をするよう私たちは三菱自動車に依頼された。私たちは、日産の取締役4名を三菱自動車の取締役に推薦した。本日の午後、私は株主の承認を前提として次期会長に推薦され、これを謹んで引き受けた。三菱自動車は、コンプライアンス上の問題やリスクに対処できるよう、最高経営責任者(CEO)に直接報告するグローバル・リスク責任者を選任する。これらのアクションと日産の支援により、私たちは三菱自動車が前進できると確信している。
次に行うべきは潜在的なシナジー効果を発揮することだ。日産は2017年度に240億円相当のシナジー効果を目指し、それ以降は毎年600億円を超えて拡大する見込みだ。日産はまた日本での軽自動車セグメント、およびASEANでのピックアップトラックセグメントで三菱自動車が持つリーダーとしての地位からも恩恵を受ける。
第三に、私たちは日本の自動車作りの価値を信じると共に、その未来を確かなものにするという、この提携が持つ確固たるメッセージを発信したいと考えている。今は、私たちの産業にとって、変革と予測不可能な時代だ。しかし、適切なパートナーとなら1社単独よりもさらに多くを達成できることも経験から承知している。
このアライアンス戦略は困難に陥っていた日産を救い出し、また順調なときには日産を更に強化してきた。この戦略が三菱自動車にも同様に貢献するものと確信し、未来の自動車だけでなく、未来の自動車メーカーも作り出すため、この新たな提携がもたらす機会と可能性を追求できることに期待している。
【ゴーン日産社長の特別寄稿】原文でも掲載 'Why Nissan is investing in Mitsubishi Motors'