連合ベア2%要求に「もっと上がってもおかしくない」と麻生財務相 来春も「官製春闘」か

2016.10.21 18:59

閣議前、麻生太郎副総理兼財務相(右)と話す安倍晋三首相=21日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)
閣議前、麻生太郎副総理兼財務相(右)と話す安倍晋三首相=21日午前、首相官邸(斎藤良雄撮影)【拡大】

 来年の春闘に向け、労働組合の中央組織である連合が、従業員の基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)を「2%程度」とする方針を決めたが、麻生太郎財務相は21日の閣議後の会見で、「もっと(賃金が)上がってもおかしくない」と語り、要求水準が低いとの認識を示した。安倍晋三政権も近く、経済界などに賃上げを要請し、4年目の「官邸春闘」に突入するとみられる。だが、収益環境の悪化で平成29年3月期は多くの企業が減益となる見通しの中、経営側の春闘方針をつくる経団連は警戒感を強めている。

 経済界に対し、安倍政権は賃上げを求めようとしている。9月30日開催の経済財政諮問会議で、民間議員であるサントリーホールディングスの新浪剛史社長が、「デフレ脱却に3%の賃上げに取り組む必要がある」と言及。これを受け、安倍首相が「経済全体に賃上げの動きが広がることを期待したい」と、経済界に意向を示した。

 安倍政権では25年、26年に「政労使会議」、27年は「官民対話」で、会議のメンバーである経団連の榊原定征会長らに賃上げを要請してきた。今回は、榊原氏、連合の神津里季生会長もメンバーとなっている政府の「働き方改革実現会議」が、労使への正式な賃上げ要請の舞台となりそうで、「11月の会合で要請される」(財界幹部)とみられている。

 こういった動きに、榊原氏は「過去3年、賃上げしてきたが、消費は回復しないし、国内総生産(GDP)も改善がみられない。賃上げとあわせて国民の将来不安の解消、社会保障負担の軽減など総合的な取り組みが必要」との考えを示しており、賃上げの効果が発揮されない実情を示し、賃上げ要請をけん制する。

 経団連では「経営労働政策委員会報告」で経営側の春闘の指針をまとめるが、現時点では具体的な賃上げの議論にはまだはいっていない。「官邸の動きをみながら、方針策定の作業を早める必要も出そうだ」(経団連幹部)と、対応に迫られている。

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