そういった点においては、経営者が変わったことで、過去のしがらみを断ち、収益力強化に動いていることは、結果はともあれ、とても評価できることだと思います。
では、「マーケティング」はどうでしょうか。これは、これから新社長の手腕が評価されることとなるでしょう。先にも述べたように、マーケティングの本質は、お客さまが求める商品やサービスを提供することですが、そのためには「お客さま第一」をどこまで徹底できるかにかかっているからです。
1店舗1日平均売上 セブン65万円vs.他社50万円台
コンビニ業界では、セブン-イレブンがダントツの王者です。セブン&アイのグループ全体での約3500億円の利益の大部分もセブン-イレブンが稼いでいます。それはセブン-イレブンの収益力が同業他社に比べて極めて高いからです。
ご存知の方も多いと思いますが、約1万9000店舗あるセブン-イレブンの1店舗あたり、1日あたりの売上げは65万円程度であるのに対し、ライバルのローソンやファミリーマートは50万円台半ばです。毎日、各店での平均売上げが2割以上違うのです。この状況はもうずいぶん長い間続いています。
コンビニ業界では「品ぞろえ、鮮度、クリーンリネス(店の美しさ)、フレンドリーサービス」がキーポイントだと言われています。各社もそれらに力を入れていますが、その徹底の差がセブン-イレブンと他社とでは違うと私は感じています。
おにぎりひとつのおいしさが微妙ですが違うのです。それは徹底の差です。戦略的にはほぼ同じでも、徹底の差が商品やサービスに表れ、それが大きな収益力の差となっていると私は思っているのです。