クックビズは、すでに全国各地の自治体などを通じて農業生産法人にサイトの利用を働きかけている。課題は出店している農業生産法人が現在、西日本中心になっていること。例えば高知県でのトマトの収穫期は6~10月ごろだが、同社には「飲食店から通年で扱ってほしい」との声が数多く寄せられている。
同社は今後、東日本の農業生産法人にもサービスの利用を働きかけ、端境期でも確実に出荷できる態勢を整える。
クックビズは2007年に設立。飲食業界特化型の人材紹介サービスとしては最大手で、全国5000社、10万店舗の飲食店を顧客に持つ。
13年には産直野菜ネット通販サービスに合わせて就農支援事業「ファームビズ」をスタート。高知県土佐町の農業生産法人に、若者を対象にしたインターンシップ(就業体験)を実施してきた。14年にはこの取り組みを全国に拡大、「47ファーム」として、各地の農業生産法人での就農体験を提案している。